《指導医ブログ》留学の勧め 〜アナザースカイの実現へ(1)〜(病院長Dr.金廣)

医学生並びに研修医のみなさんこんにちは! 病院長の金廣です。
今回は医師の留学についてお話ししたいと思います。

(1)医師留学の現状について
医師の留学には臨床留学と研究留学があり、臨床留学は初期研修終了後2〜4年あるいは臨床医としてしばらく診療後が多く、レジデンシーは3〜5年、フェローシップは1〜4年程度。米国での医療行為にはUnited States Medical Licensing Examination(USMLE)のStep2 CSまでの合格が必須ですが、米国外の医学部を卒業した医師(International Medical Graduates: IMG)の増加に伴い米国の医学部を卒業した医師との専門研修におけるポジション争いが激しくなり、Educational Commission for Foreign Medical Graduates(ECFMG)はIMGの増加に歯止めをかける目的で受験資格を2023年より厳格化する方針を示しており、専門研修病院は狭き門になることが予想されます(マッチする確率は診療科や地域によって異なるため、留学期間中にいかにマッチする可能性の高い施設を見つけることができるかが鍵です)。一方、研究留学は客員研究員あるいはポスドクとして留学先からIAP-66とInvitation letterが届き、在日大使館/領事館に書類を申請後交流訪問者プログラム(J-1ビザ)が発行されれば留学可能です。留学期間は1〜3年程度が多いでしょうか。私は岡山大学の助手休職のポジションで留学できたため、大学と留学先のLabから給与を得ることができたので比較的生活は安定していましたが、やはり生活費が高く家族のために安全な校区を選ぶと家賃だけで20万円以上は必要でしょうか。我が家は平家のセントラルヒーティング付きで、フルサイズの地下がありましたが、この地下室は夏涼しく冬暖かい優れものでした(写真1)。またAmerican Lifeをenjoyするためにはある程度の持ち出しが必要になります。現在は岡大を含め役職休職での留学制度は残念ながらほとんどの大学で廃止されてしまいました。さらに、日本からも米国留学先からも全く無給の留学の場合(以前は普通にあり)にはJ-1ビザの発給ができなくなりましたが、現在日本からの留学医師の減少(逆に中国や韓国などのアジア勢はどんどん増加しています)により様々な学会や団体からの留学グラントが獲得し易くなっているため留学資金の確保は十分可能だと思います。日本人医師は海外でもモラルが高く、社会的信用性、期間内で研究や論文を仕上げ、きちんと帰国するため留学しやすい立場にありましたが、米国では環境の変遷に伴い成果に直結する専門性の高い医師を求めるようになり日本人医師にとっても研究留学自体が以前と比較すると容易ではない状況に移行していますが、米国でも欧州でも日本人医師の留学後の活躍を実感しているため引き続き双方がwin-winの関係であり、留学したいという意思が強ければ最終的にはみんな留学できています。

(写真1)

(2)留学の医学的メリットについて
さて、留学期間中は研究スタッフとして研究室で実験を行いながら毎週のラボミーティングやカンファレンスだけでなく、施設や病院が主催する他大学の有名な研究者のレクチャーやセミナー、シンポジウムなどにも参加し、グローバルな生命科学について知見を深めることができます。私がいたときにもノーベル賞候補者が講演に来たり、Impact Factor (IF) の高いJournalのchief editorが来た時にはみんなこぞって自分の研究成果を発表し、売り込み、作成中の論文のacceptに向けてbrush upするのが常で、日本では見かけない国際競争力の源となる光景です。研究留学先の多くは大学医学部や病院、基幹研究施設であるため、専門分野において臨床医らとの交流や臨床研究などにも参画することが可能で、とくに、世界的な業績を上げている研究室のミーティングは独特な雰囲気で、最新の研究動向を把握することによって今後の各自の研究の方向性を修正することが可能であり、up-to-dateな現場を肌で感じることは医師として極めて有益な機会となり得ます。残念ながら最先端の研究情報はまだまだ海外から発信されることが多く、一度は留学生活を経験してみたいと思う人は少なくないはずです。また、グローバルに活躍する医師や研究者らとの交流を帰国後の研究や臨床に繋げることも可能であり、留学から帰国後もみんな共同研究を継続しながらoutputを出しています。
私は、創立1899年で呼吸器・アレルギー疾患の診療及び研究のメッカであり、呼吸器分野において全米 Top HospitalであるNational Jewish Medical and Research Center. Denver. CO (現 National Jewish Health)に留学しました(写真2,3)。私が留学中に初めて全米1位になり盛大に祝賀会が開催されたのが懐かしいですが、以後26年間1位/2位を継続しています。今年はMayo Clinicが1位でNational Jewish Healthが2位でした(成人領域では1位)(写真4)。ラボには世界中から優秀な医師が集まっており、今振り返っても40年の医師人生の中でこの数年間は極めて充実した思い出深い貴重な日々であったと確信しています。私は気管支喘息の本体である気道炎症と気道過敏性の病態解明、新規治療薬の開発を大きなテーマとして研究を開始しましたが、Bossである免疫学を専門とした有名な小児科医であるProf. Gelfandは細かい指導はなく好きなように研究をさせてもらい、同時進行でたくさんの研究を走らせ、様々な研究室とコラボレーション研究も可能でした。私が留学した当時のGelfand Labは、日本人は私1人でドイツ人、フィンランド人、イタリア人、イギリス人、フランス人、ポーランド人、モロッコ人と多国籍集団で、みんな国民性豊かで、また家族同士の付き合いも盛んで毎日楽しい留学生活を送ることができました。帰国後も国際学会に合わせてそれぞれの国に招かれたりしながらkeep in touchしていくのは楽しく、このような留学を通じて培った経験や人脈は以降の医師生活においても非常に大切であることは言うまでもありません。Prof. Gelfandを日本アレルギー学会の招請講演の演者として招いた時に日本から彼のLabに留学した仲間(岡山大学、福井大学、新潟大学、高知大学、慶應義塾大学、東京女子医科大学、名古屋大学など)で食事会を開催しました(写真5)。留学中のコラボレーションによる研究成果も下記の如くhigh quality journalへのacceptも多く充実していました(ちなみに留学関連で作成した下記論文のIFの合計は450点になります)。

1) Negative regulation of airway responsiveness that is dependent on gammadelta T cells and independent of alphabeta T cells. Nature Med 5:1150-6. 1999.
2) The failure of STAT6-deficient mice to develop airway eosinophilia and airway hyperresponsiveness is overcome by interleukin-5. Am J Respir Crit Care Med 160:1283-1291. 1999.
3) Role of gammadelta T cells in protecting normal airway function. Respir Res 1:151-158, 2000.
4) IL-10 is necessary for the expression of airway hyperresponsiveness but not pulmonary inflammation after allergic sensitization. Proc Natl Acad Sci USA 97:6007-6012. 2000.
5) Type 4 phosphodiesterase inhibitors attenuate respiratory syncytial virus-induced airway hyper-responsiveness and lung eosinophilia. J Pharmacol Exp Ther 294:701-706. 2000.
6) Timing of administration of anti-VLA-4 differentiates airway hyperresponsiveness in the central and peripheral airways in mice. Am J Respir Crit Care Med 162:1132-1139. 2000.
7) Inhibition of phosphodiesterase 4 attenuates airway hyperresponsiveness and airway inflammation in a model of secondary allergen challenge. Am J Respir Crit Care Med 163:173-184. 2001.
8) Tumor necrosis factor (TNF)- negatively regulates airway hyperresponsiveness through T cells. Am J Respir Crit Care Med 164:2229-2238. 2001.
9) T cells as regulators of airway hyperresponsiveness. Int Arch Allergy Immunol 125:203-210. 2001.
10) The failure of interleukin-10-deficient mice to develop airway hyperresponsiveness is overcome by respiratory syncytial virus infection in allergen-sensitized/challenged mice. Am J Respir Crit Care Med 165:824-831. 2002.
11) Regulation of Airway Hyperresponsiveness by Calcitonin Gene-related Peptide in Allergen Sensitized and Challenged Mice. Am J Respir Crit Care Med 165:1137-1144. 2002.
12) MHC-Class-I-dependent V4+ pulmonary T cells regulate  T cell-independent airway responsiveness. Proc Natl Acad Sci USA 99:8850-8855. 2002.
13) Fexofenadine modulates T-cell function, preventing allergen-induced airway inflammation and hyperresponsiveness. J Allergy Clin Immunol 110:85-95. 2002.
14) Requirment for the p75 TNF-receptor (TNFR2) in the regulation of airway hyperresponsiveness by  T cells. J Immunol 169:4190-4197. 2002.
15) Effects of fexofenadine on T-cell function in a murine model of allergen-induced airway inflammation and hyperresponsiveness. J Allergy Clin Immunol 112:89-95. 2003.
16) Aerosolized anti-T-cell-receptor antibodies are effective against airway inflammation and hyperreactivity. Int Arch Allergy Immunol 134:49-55. 2004.
17) Alteration of airway sensory neuropeptide expression and development of airway hyperresponsiveness following respiratory syncytial virus infection. Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol 288:L761-770. 2005
18) Airway Hyperresponsiveness in the absence of CD4+ T Cells after primary but not secondary challenge. Am J Respir Cell Mol Biol 33:89-96. 2005.
(写真2)

(写真3)

(写真4)

(写真5)

 

《指導医ブログ》卒後臨床研修センター長Dr.金谷

当院卒後臨床研修センター長の金谷です。

3月に当院研修医2年次生を送り出し、4月に新1年次生をお迎えして、早3か月が経過しました。新1年次生を各病棟や手術棟で見かけるにつき、順調な滑り出しをしてくれていると実感します。

私事ですが、この度四国の田舎に住み老々介護を強いられていた、80代後半の両親に無事有料老人ホームに入所してもらうことができました。50年以上住み慣れた家、故郷を離れ、新しい土地への転居を決心してくれた両親に感謝するとともに、普段技術系で仕事をしている私があまり触れることのなかった、要支援・要介護の申請手続きの詳細や、その後のサービスを深く学ぶ機会を得たことで、日本の介護保険制度の素晴らしさを改めて実感しました。

医学生や研修医の皆さんは医療に夢と希望を抱き、最新技術や知識、さらには近未来のAIを駆使した新たな取り組みにも胸を躍らせていることと思います。しかし一方で避けて通ることのできない我が国の少子高齢化による医療問題にも目を向けていただき、俯瞰的な立場で医療を考える目も養ってください。

ますます暑さ厳しい季節となりましたが、実習、研修にと頑張ってください。

《指導医ブログ》ビギナ-のための画像セミナ-(旧研修医画像セミナ-)SPRING

医学生のみなさんこんにちは。
放射線科Fと申します。

2023年もブログ担当が回ってきました。
できるだけ医学生の皆さんに参考になるように、先日ZOOM配信にて行われましたビギナ-のための画像セミナ-(旧研修医画像セミナ-)について書かせていただきます。

この画像セミナ-は、岡山大学放射線医学教室の主催で、毎年3回開催されております。主に救急画像診断についての講演をされており、救急外来を担当する初期研修医の先生に大変役立つ内容となっています。

今回は、腹部領域の救急疾患(虫垂炎および腸閉塞症)と外傷の救急画像診断についての2講演ありました。演者の先生は、三豊総合病院の兒島聡一先生と岡山大学病院の馬越紀行先生で、明日から役に立つ救急疾患について、詳しく講演していただきました。

兒島聡一先生は、読影室での研修医との対話形式を用いた方法で講演されており、虫垂炎および腸閉塞症の画像診断についての読影手順など詳しく解説があり、臨場感あふれるご講演でした。

馬越紀行先生は、元救急医のJATECのインストラクタ-でもあり、JATEC流の外傷CTパンスキャン読影法:FACTの読影法の説明から始まり、単純CTでの出血の見つけ方や動脈性出血の見つけ方など、またIVRでの治療も含めた症例の解説もあり、救急医療現場さながらのご講演でした。

救急診療では、画像が診断の決め手になる場合が多く、姫路聖マリア病院で初期研修をされる際には、是非この画像セミナ-を聞いて、明日への診療に役立てていただきたいと思います。

今回のセミナ-では、サブタイトルとして、「虫垂炎を自信を持って診断しよう」とあったのですが、初期研修では、救急のCTに限らず、普段から腹部のCTを見る際には、正常の虫垂をみつけるくせをつけることが大事であるということでした。
虫垂炎はカタル性から壊疽性まで様々であり、実際の救急診療では、腸閉塞症にて紹介されてくることもあり、たかが虫垂炎、されど虫垂炎ということなのだと思います。

医学生のみなさんにおかれましては、医師国家試験に向けて頑張っておられるかと思います。体調管理には、くれぐれもお気をつけください。

《指導医ブログ》整形外科の指導医として臨床研修を行う上で心がけていること(整形外科部長Dr.三谷)

医学生の皆さん、こんにちは。マリア病院整形外科の三谷です。

2020年からのコロナの感染対策がようやく緩和の方向に向かいはじめ、3/13からマスクの着用は個人の判断となり、5/8からは5類感染症に見直しされ、インフルエンザのような扱いとなるようですね。ただ病院ではまだ一般の方と全く同じようにできるわけではなく、未だマスクは全員着用が続いています。この調子で緩和がすすんでいき、コロナ前のような状態になることを祈っています。

ところで最近chatGPTというAIがはやっていると思うのですが、皆さんご存じでしょうか?ためしにブログ文章の作成を作ってもらいました。以下chatGPT作

 

今回は、私が整形外科の指導医として臨床研修を行う上で心がけていることについてお話ししたいと思います。

整形外科は、患者さんの骨や関節、筋肉、神経などの病気や怪我に対する治療を行う専門分野です。臨床研修では、研修医たちが整形外科医として必要な技術や知識を学ぶための時間となります。私が指導医として研修医たちをサポートする上で、重要視していることは次の3つです。

まず、整形外科は手技や操作が必要な場合が多いため、研修医たちが実際に手を動かし、患者さんに対して的確な診療ができるように指導することが大切です。私たちは、手技や操作の技術を身につけるためのトレーニングを行い、研修医たちが安心して患者さんに対応できるようにサポートします。

次に、整形外科では画像診断が欠かせません。MRIやCTなどの画像を正しく読影することが重要です。私たちは、研修医たちが画像診断に慣れ親しむための研修を行い、正確な診断ができるように指導します。

最後に、整形外科はリハビリテーションも重要な役割を担っています。痛みのある患者さんに対して、適切な運動やリハビリを行うことで、機能を回復させることが目的です。私たちは、リハビリテーションの基礎を身につけるための研修を行い、患者さんに最適なリハビリを提供できるようにサポートします。

以上、私が整形外科の指導医として大切にしていることについてお話しました。研修医たちが医師としてのスキルを高め、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、今後も指導に努めてまいります。

うーん、よくできた文章ですね。これにまけないように頑張らないと

それではまた皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

 

≪指導医ブログ≫「研修医画像セミナ-2022 in Autumn」(放射線科Dr.)

医学生のみなさんこんにちは。
放射線科Fと申します。

今年もブログ担当が回ってきました。
できるだけ医学生の皆さんに参考になるように、11月19日土曜日にZOOM配信にて行われました研修医画像セミナ-について書いてみます。
この研修医画像セミナ-は、岡山大学放射線医学教室が主催されており、昨年度までは1回/年開催されていましたが、今年度からは開催回数が増えて、3回/年開催されるようになりました。
主に救急画像診断についての講演をされており、救急を担当する初期研修医の先生に大変役立つ内容となっています。
今回は、泌尿器・産婦人科の救急疾患と心血管系の救急画像診断についての2講演ありました。演者は岡山大学の浅野雄大先生と津山中央病院の岡本聡一郎先生で、明日から役に立つ救急疾患について、詳しく講演していただきました。
特に救急疾患については、画像が診断の決め手になる場合が多く、知識の整理にも役立つ内容満載でした。
姫路聖マリア病院で初期研修をされる際には、是非この研修医画像セミナ-を聞いて、明日への診療に役立てていただきたいと思います。

当院には診療科として心臓血管外科がありません。このため胸痛や腹痛を訴えて救急外来を受診された患者様が急性期の大動脈疾患を疑われた場合には、高次医療施設への救急搬送が必要であり、それ故に、急性期の大動脈疾患を見逃さないことが大切となります。
救急CTでは、心血管系疾患を見逃さない読影が必須であり、日頃から心血管をちゃんと見る習慣をつけなければならないのです。
今回のセミナ-を聴講させていただき、当院の初期研修でも大変重要だと再認識いたしました。

国家試験対策(??)として症例を提示いたします。
夜間に上腹部痛を訴えてきた患者様です。手持ちの痛み止めを使用しても痛みが止まらないため、救急要請され、救急車で搬送されてきました。
血液生化学では、白血球数がやや上昇している以外には特記すべき所見ありませんでした。心電図は異常所見なしです。
直ちにCTを撮影されています。
下図に示すごとく、単純CTを撮影した段階では、大動脈の二腔構造がはっきりと指摘できませんでしたが、当直医は大動脈解離の可能性を想起して、続いて造影CTが撮影されました。
造影CTでは、大動脈に解離による二腔構造が認められます。この患者様は、上行大動脈に解離があり(非提示)、スタンフォ-ドA型の偽腔開存型急性大動脈解離と診断され、直ちに高次医療施設へ搬送となりました。

 単純CT:大動脈には二腔構造が指摘できません。

 造影CT:大動脈解離による二腔構造を認めます。

今後の初期研修病院で学ばれると思いますが、このような患者様以外にも、急性腹症などの救急患者様の場合には、造影CTが診断に大変役に立つことが多々あります。

医学生のみなさんにおかれましては、医師国家試験に向けて頑張っておられるかと思います。
この冬は、新型コロナウイルス第8波とインフルエンザウイルスの同時流行も懸念されておりますので、体調管理には、くれぐれもお気をつけください。

≪指導医ブログ≫「ちょい投げフィッシング」(耳鼻咽喉科担当部長 Dr.佐伯)

耳鼻咽喉科の佐伯忠彦です。
コロナ禍も長期化して、ある意味コロナ慣れしてきた感も否めませんが、皆さんお元気でお過ごしですか? 
さて、今回はコロナ禍で密を避けるためとストレス解消も兼ねて、妻と時々行っているちょい投げフィッシングについて紹介させていただきます。
ある日、韓流番組に刺激された妻から釣りの提案がありました。釣竿を手にするのは10年ぶりくらいでしょうか? 
納戸からボロボロになった竿やリールを探し出しましたが、何とか使えそうなので、久しぶりに釣りに出かけました。
初心者同然なので、まずはファミリーフィッシングの定番であるサビキ釣りを試してみました。
小さなイワシが4~5匹釣れただけでしたが、夕方の涼しい潮風を感じながらの釣りは解放感があり癒されました。
その後数回同じ場所に釣行しましたが、残念ながら釣果がありません。
そろそろ止めようかと思っていたころ、同僚の看護師さんからキスが釣れるスポットを教えてもらえ、気分転換にダメ元で行ってみますと久々に釣ることができました。

気分を良くして他のスポットへも出かけ、ハゼも釣れるようになりましたが、どちらの魚も天ぷらには最適の魚です。帰宅後にYouTubeで魚の捌き方を学習し、私が捌いて妻が天ぷらに揚げ、家族で一緒に食べましたが、大変美味でした。これに味を占めて、時間があれば時々釣りに出かけ、他の魚種が混じることもありますが、冬季を除けばほぼ毎回10~15匹程度の釣果があり、我が家の夕食のメインディッシュとなっています。
凡人は欲深いもので、私もタコ釣りセット、サヨリ釣りセット、穴釣りセットなどを購入してチャレンジしてみましたが、今のところ全然だめです。でも、これからもコロナ禍にはちょうど良い趣味として実益も兼ねて細々と続けたいと思っています。
皆さんも、これから長い医師としての仕事が待っていますが、息抜きに何かプチ趣味を見つけて楽しんでくださいね。ではまた。

≪指導医ブログ≫「最近始めたことと休日の過ごし方」(産婦人科部長 Dr.中務)

皆さん、こんにちは。

産婦人科の中務(なかつかさ)です。
姫路聖マリア病院には2020年から働いています。

今回は、最近始めたこと2つと休日の過ごし方についてお話します。

1つ目は「散歩」です。
日頃の運動不足が気になってきたこともあり、毎朝、太陽の光を浴びながら家の周りを15~30分間歩いています。おかげで体重も減り、体調も良いです。

2つ目は「ギター」です。
YouTubeでギターを弾いている動画を見て、衝動的に買ってしまいました。
毎朝、指を動かして弦を押さえる基礎トレーニングをしていますが、まだ一曲も弾けません(-_-;
諦めずに続けていこうと思います。

次に、休日の過ごし方についてお話しします。

もともと神社・仏閣に参拝するのが趣味でしたが、姫路に来てからは、家族で、書写山 円教寺に行くことが多いです。
円教寺は書写山の山上にあり、ロープ―ウェイで登っていきます。眼下に姫路の街が広がり、子供たちも大喜びです。

本堂横の下にある池には鯉や亀などが泳いでいて、餌をやることもできます。
お茶屋さんでうどんやおでんを食べて、本堂にお参りに行くのが我が家の定番になっています。本堂では僧侶によるコロナ退散の祈りが今も続けられています。

皆さんは新たに何か始めたことはありますか?

コロナに負けないように運動・睡眠・食事に気を付けて乗り切っていきましょう!

≪指導医ブログ≫「コロナ禍と小児科研修」(副院長・小児科部長 Dr.河田)

あっという間に6月もあとわずか。2022年も半分近く過ぎてしまいました。
小児科の河田です。感染管理室長でもあります。
2020年に「新型コロナウイルスによるパンデミック」が始まって、2年あまり。
みなさん、コロナにはもうあきあきしているのではないでしょうか。
旅行へ行きたい、会食したい、飲み会したい。それは私たち医療者も一緒です。でも私たち医療者の職場には、新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすい患者さんがたくさんいらっしゃいます。
自分が新型コロナに感染して軽症だったとしても、自分から感染した患者さんが重症化するかもしれません。
自分からまわりのスタッフが感染することにより、患者さんに医療を提供できなくなるかもしれません。というわけで私たち医療者は、まだまだ「不自由」な毎日を過ごしています(それぞれ工夫して毎日の楽しみを作っていますが)。
 
さて、コロナ禍により、初期研修医の小児科研修内容もかなり様変わりしました。なんといっても「こどもの感染症が減った」につきます。
小児科研修ならではの、夏のヘルパンギーナ、手足口病、アデノウイルス感染症など、冬のインフルエンザ、RSウイルス感染症など「激減」です。私自身この2年間、インフルエンザのこどもを見ていません。
 逆に「朝、調子が悪い」「頭(おなか)が痛い」「めまいがする」「しんどい」などの不定愁訴や起立性調節障害のために学校へ行けないお子さんが外来には増えています。以前の感染症で忙しい外来では、これらの患者さんに時間をとることが困難でした。

でも今小児科医には時間があります。小児科外来での研修では、小児科医がどのようにこどもとその保護者の訴えを聞き(あるいは聞き出し)、対応しているのか、じっくり見てほしいと思います。
ベテラン小児科医の患者さんや保護者との話のしかた、説明のしかたをそばで見聞きすることはきっと参考になると思います(こどもの泣き声にまけないように、大きな声で明確に話す話し方も含め)。こどもの採血、点滴、予防接種、電子カルテの書き方(他の医師だけでなく、他の職種にも診断、治療方針がわかるように)、各種オーダのしかたも、ていねいに指導しています。

 とは言っても、先が読めないコロナ禍。もしかしたら以前のような感染症診療に追われる小児科がもどってこないとも言えません。どんな状況であっても、こどもと保護者に対応するために医師として必要なスキルを学んでもらえるよう、指導していきます。小児科研修を楽しみにしてください。

 

《指導医ブログ》時間は自分で作りだすもの(副院長・乳腺外科部長Dr.丸山)

自己紹介
還暦を過ぎた、心はいつも「研修医」の外科医。学生時代は、硬式庭球部に所属。
西医体、全医体や本学の王座決定戦に出場経験あり。現在は、週1回のナイターテニス、月1回のゴルフを堪能している。趣味は、ビール&ワイン

1日24時間は、全ての人に平等に与えられているものであり、その時間をいかに費やし、効率を上げるかが、それぞれの人に違っているのが現状です。
その中で、いつも「時間がない。時間がない」といっている人がいます。もちろんその人だけが1日12時間というわけではありません。
 
中国には「淮南子」という思想書があります。前漢・武帝の時代(紀元前2世紀頃)に王の劉安が、学者を集めて編纂させた書物です。
その中に、「学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖(いえ)ども亦学びに能わず」という言葉があります。意味は「勉強する時間がないという人は、時間があっても勉強しない」といったところです。
 
仕事も同様です。
 もちろん、「時間がない」と言っている人は「仕事をする時間がない」と言っているわけではないでしょうが、時間があっても、やっぱり「時間がない」というでしょう。
私が研修医の時の指導医は、アメリカ臨床留学から帰ってこられたばかりの先生(現在某国立大学外科学の有名な教授)でした。

その先生の教えは、

①外国と同じように、5時までに仕事(病棟業務)を終わらせる。それ以降は、自分の好きなことをする(その先生とは、5時以降テニスをし、よく食事+酒を飲みました)。
時には、病棟業務の後、動物実験をするために、研究棟にこもる(当時は、臨床と研究を同時にしていた時代でした)

②手術記事はその日のうちに完成させる。(患者が術後麻酔から覚醒するまでの時間に、ベッドサイドで手術記事をある程度完成させる)

③学会発表をし、論文を書く、でした。

その時に教えられたのは、よく仕事をする人ほど、遊びもするし、研究や学会活動をする、そのために「時間は自分で作るものだ」と。
反対に時間に余裕のある人ほど、仕事をしないと。

いかがでしょうか。

《指導医ブログ》研修期間の2年間で何を得たかを振り返って②(呼吸器内科 Dr.中島)

 

前回のブログはこちら《指導医ブログ》研修期間の2年間で何を得たかを振り返って① 

つづき

②コメディカルのこと

今後、医療業界で仕事をするにあたって医師1人では必ず仕事はできません。薬剤師や看護師、リハビリテーションの方など多職種の方たちと仕事をすることになります。医師は主に「医学」を学びますが、それぞれの職種があるように看護師なら「看護学」、薬剤師なら「薬学」が専門です。それぞれがそれぞれのプロフェッショナルな仕事を行い、1人の患者に接します。

まだ「病院」という世界を広い視野で見ることは難しいですが、学生の時に学んだ以外の世界がそこにはあります。当然専門が違うので一つの事で考え方や、取り組みは違います。是非、研修医の間に様々なコメディカルの方とコミュニケーションをとってみてください。私の経験では、実際検査室に行きグラム染色をさせてもらったり、肺機能検査などをしました。実際に呼吸器リハビリテーションなどを見せてもらい、新しい視野が非常に広がりました。またしょっちゅう飲みにも行って、くだらない事もたくさんしました(笑)。

その経験は今でも生きていて、常日頃から様々なコメディカルとコミュニケーションをとり、それがチーム医療につながるよう意識をしています。自分が優秀な医師になる事も重要ですが、一番は患者にとって信頼される医師になる事だと思っています。その患者にとってのチーム医療の中での自分の役割を考えるいい機会が研修医時代には大事かと思いました。

以上が私が研修医時代に感じたことです。

参考になるかわかりませんが、仕事をするにあたってこんなに人間関係が重要だなんて学生の時には思いもしませんでした。是非、充実した研修期間にしてください!