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《研修医ブログ》nil admirari

こんにちは。2年目研修医のKです。
1年上の先輩方が去られ悲しむ間もなく、自分たちが2年目に上がり、新しい1年目が7人も入ってきてくれました。さらに他院の研修医が1ヶ月の出向に来て、大学から院外実習の学生も来て、寂しくなるどころかかなり研修医室がにぎやかになりました。

今は呼吸器内科をローテートしています。肺炎契機の敗血症でHCUに入った患者さんなどの管理を任され、培養の感受性結果や熱型表を見ながら四苦八苦しつつ抗生剤や点滴をオーダーし、ショックにまで陥っている場合には昇圧薬を入れるためにCVカテーテルを入れることもあります。2年目にもなると指導医の先生もある程度できるだろうという信頼のもと任せてくれるので、それなりに重症の患者さんを担当することになります。去年と比べて成長を感じる反面、CVカテーテル挿入で手間取ったりまだまだ不足している知識も多く精進が必要と感じる毎日です。

それはそうとこの前当直明けの午後休を利用してドラムの練習に行ってきました。姫路市には数年前にできた大きな文化ホールがあり、バンドセット付のスタジオを2時間単位で借りることができます。アンプ、シンセ、ドラムセット、パワードミキサーなど一通りのものがそろっていて4時間借りても2千円しません。

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大きな駐車場もついているのでツインペダルやサンプラーなど持ち込み機材が多い自分も安心して車で行けます。1年住んで思ったことですが姫路は交通量がとても多いです。平日土日問わず国道2号や国道312号は渋滞しています。そしてスタジオ近くのコインパーキングはどれも駅近で料金が高いのですが、ここは公共施設なだけあって良心的な価格設定にされています。建物が微妙に駅から離れていて重い機材を担いで歩くのは大変なので車で行きやすいのはありがたいです。

姫路の交通事情もHCUの急変も1年経つと慣れてきて、焦らずに驚くことなく、nil admirari(何事にも驚かず)に対応できるようになってきました。自分はこの言葉を森鴎外の「舞姫」で最初に知りましたが、初出は古代ローマの詩人ホラティウスで彼によれば「何事にも驚かないことこそが幸福を実現し維持するほとんど唯一の方法である(野津寛「ラテン語名句小辞典」より引用)」だそうです。確かに入職したての頃は何かイベントが起こるたびにわちゃわちゃと焦ってその割に何もできないことが多かったですが、今となっては落ち着いて適切に対応できるようになったことで、時間も心も余裕があり幸せになっているかもしれません。

地域に根ざし、
医師としての
成長を掴む

地域医療を支える現場で、自らのスキルを磨き、
真の「医師観」を体得する研修環境。
地域の方々の暮らしを守りながら、医師としての使命を感じ、実践を通じて成長を遂げませんか?