《指導医ブログ》 研修を楽しむ、学会を楽しむ

初期研修医の期間は大切です。初期研修を修了後Generalistを目指すにしても、Specialistを目指すにしても、この2年間をどう活用していくかは死活的に大切ですね。医師の進路としてはこの2つに加えSubspecialistを加えた3つと言う説もあります。学生時代に進路がほぼ確定し、初期研修の期間からすぐに専門性を目指す初期研修医もいれば、ぎりぎりまで進路が見つからない人もいるかもしれません。そんな進路に迷う子羊のために、前者であってもおすすめしたいのが「たくさんの科を回ること」「好きな科の学会に複数参加してみること」です。

私は初期研修時、当時必修だった内科・外科・麻酔科・小児科・産婦人科・精神科・地域医療に加え、整形外科・脳神経外科・泌尿器科・皮膚科・形成外科・眼科・放射線科・病理を回らせていただきました。多いですね。そのような臨床研修を特色にする研修病院だったのもあり、同期の研修医たちも皆好んでたくさんの科を回っていました。そうすることで、どの科を目指すにしても幅広い経験ができGeneralist的指向を養えていたように思います。私はどの科を回っていても「自分がこの科で一生やっていく」あるいは「この科と将来どのように付き合うか」という視点を持って真剣に診療に参加していたのですが、目的意識を持つことで見えてくるものがありました。複眼的に捉え、自分が将来その科とどう向き合っていくか後々のヒントになると思います。

病理に関して言えば、初期研修中の2年間に1回以上のCPC担当は必須です。さらに、手前味噌ですがもし病理診断科での研修を選択すると、病理に提出されてきた検体 (細胞診、生検、手術材料、術中迅速) をつぶさに観察しつつ、切り出し、検体処理、診断と報告に積極的にコミットすることで習熟し、疾患や病態の把握のみならず病理の仕事全体が俯瞰でき理解が深まります。総論・各論横断的な病気の見方ができるようになり、クリティカル・シンキングの実践としても有用です。病理と各科の対話、相互フィードバックの重要性に気づくことで、どの科に進むことを選択しても将来的に役立つこと請け合いです。

また、勉強会や学会への参加も重要ですね。私は研修医時代は内科学会と病理学会に入っていましたが、どちらの学会にも出席して大変勉強になりました。興味がありそうなものには時間の許す限りたくさん参加してみるのが良いのではないかと思います。最先端の医療に触れ、診療と研究の両面の奥深さを知るのがが良いと思います。私も、卒後かなり経ってからも乳癌学会、膵臓学会、JDDW (日本消化器関連学会週間) 等に参加し、自分の専門分野だけでは伺い知りにくいことをたくさん吸収しています。

まとめになりますが、たくさんの科を回り、異なる科の学会に参加してみることで、学生時代よりもさらに広くかつ深く診療と医学に触れ、将来にわたる勉強の基礎固めとなり飛躍するための礎になるのではないかと思います。ぜひ、初期研修時代を戦略的に過ごしてみてください。

 

【事務局ブログ】消防訓練に参加しました

こんにちは。臨床研修センター事務局の古和です。
先日、防災対策委員会主催で消防訓練を開催しました。
この訓練、新入職員は必修参加のため1年次生も6名揃って参加しました。

講習会は、以下の内容で行われました。
1.防火・防災に関する講義
2.備蓄庫・免震構造見学・避難通路歩行訓練
3.消火訓練

(消火器、屋内消火栓の使用方法を学びます)

休日・夜間に火災が発生した場合、少人数のスタッフで避難誘導にあたります。職員の安全を確保しながら、患者様に安全な場所へ避難していただくことが大切です。

①階段を使用する「垂直避難」ではなく、同じフロア内で火元とは反対側への「水平避難」を行うこと
②耐火対策/延焼防止対策が施されているため、患者の避難誘導を優先すること
③火災による煙の危険性
④感知器の作動放送と火災放送の音声確認など

今回の訓練は、有事に備えて防災意識を高める機会となったと思います。

ついでに・・・。広大な敷地内で設備を見学している道中の写真です。

当院では、姫路市消防局と連携して「救急ワークステーション」を実施しています。敷地内に救急車を待機させ、出場要請が無い時間帯は、救急隊員の方がメディカルシミュレーションセンター等で研修を受け、要請が入ると敷地内から現場に直行されます。

当該センターは充実した設備を取り揃えており、専従のインストラクターによる指導を受けられます。特に、研修医1年目は教育研修で沢山お世話になります(๑•̀ㅂ•́)و✧

年間教育計画はこちら

充実した研修環境に興味をお持ちいただいた方、夏休みを利用して見学に来られませんか?

見学申込はこちら

皆様にお会いできることを心よりお待ちしております。

《研修医ブログ》緊張を和らげる方法

こんにちは。研修医1年目のKと申します。

先日は当院の病院見学説明会があり、沢山の学生の方々にお越しいただきありがとうございました。私自身も昨年6年生として参加したのを鮮明に覚えており、時の流れの速さを実感します。学生の時も緊張しましたし、研修医になっても多くの学生や先生方の前で説明するのは緊張しますね。

さて、この先もマッチングの面接や症例発表などで緊張する場面が多々あると思いますので、今回は緊張を和らげる方法をテーマに私の主観で紹介していきます。少しでも皆様の役に立てれば幸いです。

・相手をかぼちゃだと思う              おすすめ度☆
よく舞台や演劇会などで言われますね。個人的には効果ないです。全く質問などもしてこない観客ならば良いかもしれませんが、面接などの会話の場面では役に立ちません。

・深呼吸(腹式呼吸)    おすすめ度☆☆☆
「緊張を和らげる方法を教えて」とChatGPTに質問した時に一番上に出てきた回答です。鼻から息を吸い、お腹を膨らませ、6~8秒かけてゆっくり吐くことで副交感神経優位にさせる方法ですね。個人的にも多少の緊張はほぐれる気がします。しかし緊張していることが周りにばれてしまうので、それが嫌な人によってはデメリットといえます。

・ショートコント○○    おすすめ度☆☆☆☆☆
心の中で「ショートコント 面接」とか「ショートコント 社会人」などと呟いてから臨むと、緊張がほぐれてうまく話しやすいと言われていますね。私自身はこの方法を試したことはありませんが、ネット上での口コミや周りの方では大きな効果があると実感している人も多いようです。

・緊張している“ふり“をする    おすすめ度☆☆☆☆☆☆☆☆☆
私が最も推薦する方法です。まず前提として緊張していることが相手にばれるのはマイナスではないと考えています。応援したいと思ってくれるからです(たぶん)。その上で緊張しているふり(あえて少し言葉を詰まらせるなど)をすることで、応援してもらい、かつ緊張が徐々に和らぎ普通に話しやすくなります。その結果最終的には相手からの評価が上がりやすいです。緊張しないふりはばれやすいですが緊張しているふりはばれにくいです。

以上4つほど紹介しました。人によって合う合わないがあると思いますので、自分に合う方法を探していただければと思います。

また、病院見学にもぜひお越しください!

【事務局ブログ】病院見学説明会を開催しました

こんにちは。姫路聖マリア病院 臨床研修センター事務局の小泉です。
6月になり、田んぼに水が張られ、水鏡となっていたので、近所で電車の写真を撮ってみました。
(正確には動画を撮ったので写真がぼやぼやですみません)マリア病院へ電車で来られる際に利用される播但線です。

6月のこの時期にしか見られない光景ですね。
扉を手動で開け閉めするシステムに最初はびっくりしましたが、通勤で毎日使うようになり、
今はすっかり都会に行ってもついボタンを押して扉を操作してしまいそうになるくらい馴染んでしまいました。

さてさて6月15日(土)に病院見学説明会が開催されました。
この病院見学説明会は個別見学とはまた違った感じで、指導医や研修医と交流できます。
当院の全体的な雰囲気や職員の人柄等をご体感いただけると思います。
私が個人的にこの病院見学説明会がいいなと思うところは、普段はなかなか医学生が関われない先生方や他大学の学生さんと関われることです。
色々な先生方や学生さんのお話を聞く事で、様々な視点で病院のことを詳しく知ることが出来るのではないかと思っています。

今年は7月にもう1回。申し込みは締め切ってしまいましたが、、
今年参加できなかった学生さんは是非来年お申し込みください。
お会いできることを楽しみにお待ちしております。