《研修医ブログ》 明けました。(初期研修医1年目Dr.)

霜降る季節を迎えて久しく、業務に奔走する日々の中、気づけば新年を迎えました。十年に一度といわれる寒波の煽りを受け、瀬戸内に面する姫路の北部、自然豊かな仁豊野の地も一面銀世界となりました。幼い頃は嬉しいばかりだった大雪、今ではげんなりしている自分がいることに気づき、社会に出たことをしみじみ実感しています。
 
春から初期研修医として働きはじめて一年弱、医療者としての成長を実感します。姫路聖マリア病院の初期研修は実践に重きを置いており、上級医の監督のもと救急対応のファーストタッチを行い、他にも種々の手技を多く経験することができます。雑事に追われることもないため勉強に充てる時間を捻出でき、知識を増やしつつ医療の実際を知り、着実に実力を伸ばせる環境です。私自身、先生方やコメディカルの方々から優しく、時には厳しくご指導いただき、少しずつできることも増え、見える世界の解像度が少しずつ上がっていると感じます。

研修にはローテーションがあり、4週間ごとに次の診療科に移ります。次々と新たな環境に飛び込み、慣れない仕事に必死に取り組んでいたら、1月どころか一年が怒涛のなか行ってしまいました。しかしどう足掻いても試験からは逃げられず、締切は去るどころか追ってきます。今月は基本的臨床能力評価試験という、普段は出会わないようなレアな症例や外国人の方の症例 80問を120分でどんどん捌いていく国家試験縮小版のような試験を受けました。それが終わったかと思えばEPOC2の登録や研修医ブログ(12月の担当でした、ここに伏してお詫び申し上げます)、3年目以降の働き口について等々、大量のタスクが待ち受けています。自分は「夏休みの宿題は8月30日から始める人種」だと自負していましたが、読者の皆様におかれましては「宿題は7月中に全部終わらせて悠々自適
に過ごす人種」であることを強くおすすめします。

 国家試験も目前、受験生の皆様は戦々恐々とされていることでしょう。詰め込みも大事ですが、自分の体が一番の資本です。十分労わってあげてくださいね。私は国家試験の一か月前、ノートパソコンのメモリ拡張やおしゃれ保護シートの自作に励みました。大学受験前の大雪の日は、一日かけて1m超の雪だるまを二つ作りあげたりもしました。国家試験は持久戦、心の栄養を適宜補うことも大事です。心身ともに整え、万全の状態で当日を迎えられるよう祈ります。
 本番まで残り少ない時間、今まで積み上げてきたものを信じ、最後まで走り抜けて下さい。
皆さんと一緒に働けることを楽しみにています。