《研修医ブログ》BLS

こんにちは。研修医2年目の大漉です。

暑い日が続きますね。手術中に汗が術野に落ちないように気を遣う日々です。汗かきにはつらい季節になりましたね。

さて6年生は西医体や東医体の夏季競技が中止になり悔しい思いをしている人も多いと思います。その気持ちをぜひ勉強にぶつけてください。またマッチングの面接を終え、一息ついている方も多いのではないでしょうか。卒試や国試勉強の合間に就職活動をするのはとてもエネルギーがいることだと思います。体を壊さないよう気を付けてください。肩の力を抜いて頑張ってください。

(写真整理していたら一昨年の自習室での僕の写真が出てきました。休憩も大切です。)

5年生はCOVID-19の影響で春休みに病院見学に行けず、この夏に初めて病院見学に行くという人もいるかと思います。初めての見学は緊張すると思いますが、硬くならずに楽しんでください。

さて先日、当院の研修施設 姫路メディカルシミュレーションセンター ひめマリアにてBLS(basic life support)研修が行われました。病棟や外来で心停止が起きた際にすぐに対応できるように毎年行われています。今年はCOVID-19の影響でしばらく開催できませんでしたが、参加人数を減らし間隔を空けるという対策をとって先月から再開しました。

(写真は以前の開催の様子です)

グループに看護師、薬剤部、PT、OT、ST、医療事務と様々な職種の方々が入り混じって行われます。初対面で緊張気味ですが、みなさん積極的にコミュニケーションをとりながら行っていました。実際院外の心停止ではほぼ間違いなく周囲の人は初対面なので、速やかに蘇生を開始するためにコミュニケーション能力は非常に重要になってきます。お互いが何をするのかきちんと復唱しながらロールプレイをこなしていました。1ブロック目でBLSの流れをざっくり学んだ後、2ブロック目では人形を用いてひたすら胸骨圧迫の練習です。質の高いCPRを意識しながら何度も練習し、終わるころにはみなさん汗だくになっていました。

マリア病院ではこうした院内講習も盛んにおこなわれており、また院内だけでなく院外のBLS、ICLS、ACLS、PALS、JPTECなどの講習会の参加もできます。興味を持った方はぜひ見学に来てください。

今回はこの辺で失礼します。

《指導医ブログ》令和2年度医師臨床研修マッチング選考試験始まる!(卒後臨床研修センター長Dr.金谷)

コロナ禍、Go To トラベルキャンペーン、WITH コロナ、新型コロナ第二波など新型コロナウィルス肺炎関連の言葉が連日テレビ報道やネットニュースのトップを賑わす中、7月31日よりいよいよ令和2年度の当院の医師臨床研修マッチング選考試験が始まりました。

病院見学自粛の中、現役初期研修医や指導医の協力による医学生の当院へのZoom面接訪問や、制限付き自粛解除による病院説明会に全国から多くの医学部6年生が当院に関心をもっていただき訪問してくれました。この場を借りて感謝申し上げます。

  左:Zoom説明会           右:病院見学説明会

その結果、本年度は過去最高人数の医学生が当院を受験していただく予定となっています。

面接試験において、受験生の共通した当院への志望動機としては
①研修医と上級医、また各科ごとの垣根のない良好な雰囲気、
②研修医の生き生きした姿、
③そして何より実践力重視を研修の骨子に掲げ、実際様々な場面で実践が行われている
と感じていただいた学生さんが多いようです。

やはり医師としての出発点において、座学だけではなくどんどん実践力を養いたいという、時代は変われど私が30年ほど前に医師を始めた際に抱いていた気持ちを現代の医学生も変わらず持ち続けいていることに安堵さえ覚えました。

私の専門である消化器外科領域においても今年より外科が復活必修となったため、すでに1年目の初期研修医が回ってきていますが、腹腔鏡下手術のスコピストや鼠径ヘルニア根治術、腹腔鏡下虫垂切除術、開腹・閉腹術、CVポート留置術などの術者、(もちろん指導医の多大なサポートのもとですが)にもなってもらっています。他科においても同様です。

当院に興味がわきましたら是非見学にいらしてください。

卒後臨床研修センター長
消化管外科部長 兼 救急科部長
金谷 欣明

《指導医ブログ》意外と人は歴史を知らない

意外と人は歴史に興味がない、ということをしばしば経験します。歴史をしっかり勉強すると今の状況がなぜこうなっているのかを理解することができます。池上彰が世界の状況を説明するのにいつも背景にある歴史をきちんと押さえて話をしているのを見ると時々感動したりします。また歴史を理解するということは、人を理解する事でもあります。
さて、瀬島龍三という名前を聞いてどういう人であったかすぐに返事ができる人は少ないかもしれません。彼は第二次世界大戦中の陸軍軍人で陸軍士官学校を次席で卒業し、陸軍大学を首席で卒業した人物です。戦後は伊藤忠商事に勤務し、繊維商社であった伊藤忠商事を世界有数の総合商社にすることに大きく貢献したとも言われています。中曽根康弘、元総理大臣のブレーンであったとも言われています。
彼は部下が何ページにもわたる報告書を持ってくると、これでは駄目だ、せめてA4,1枚程度にしてほしいと言ったと人づてに聞いたことがあります。必要な事項がきちんと述べられていてかつ短い、わかりやすい文章にまとめることを要求したそうです。

学会発表でもそうですが、やたら文字が多くて、難解なものを見かけることもあります。
医学は理科系の学問ではありますが、多分に文科系の要素も含まれています。
かつて学会発表をするときに、大学の指導教官が私に要求したのは、論旨が明確でわかりやすい事、短い事、興味が持てる内容である事でした。

余裕ができればこのような学会発表の方法、症例報告書の書き方などを研修医の方々と勉強したいとひそかに希望しています。

塩田雄太郎

【事務局ブログ】個別見学について

こんにちは。臨床研修センター事務局の古和です。
ようやく近畿地方の梅雨も明け、夏らしい日差しが降り注いでいます(*゚-゚)φ*+:。.。。


      (事務局武田の家庭菜園:ゴーヤ)

そんな中、全国的に新型コロナウイルスは感染拡大傾向にあり、
非常事態宣言や休業要請などの言葉が再び聞かれるようになりましたね。
当地におきましても感染者が増えつつある状況となっています。

医学生の方にとって夏休みは研修先を検討する大切な時期で、
地域をまたいで複数の施設を見学される方もいらっしゃると思います。
当院では、見学2週間前から検温を含む体調チェックに加えて、
往来歴の確認もさせていただいており、
当院の取り決め事項から外れる場合はやむを得ず見学の延期をお願いしています。

延期をお願いするのは心苦しい限りですが、
学生さん側も状況を十分ご理解のうえ快く了承してくださり、
申し訳ない気持ちと感謝の気持ちとが入り交じっています。

研修先の雰囲気を知るには個別見学が一番だと思いますが、
様々な事情で訪問ができない方はZoomでの個別説明も行っていますので、
当院にご興味を持ってくださった方は是非お申し込みくださいね。

ちなみに・・・先週から研修医選考試験も始まりました。
ご応募いただいた学生さんが無事に受験を終えられますように(*˘︶˘*).。.:*♡