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「水はダイナミックに動いている。」と感じた朝

今朝、早めの出勤したので、病院の近所を散歩してみました。その途中で発見したのが、これ。

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見えますかね~……。
朝日を浴びて、木から湯気(蒸気)があがってるんです。蒸散ってやつです。つぶさに観察したところ、どうやら木の幹からの蒸散ではなく、付いている苔からの蒸散と考えられました。もちろん、太陽光に温められて、直接蒸発(気化)している水分も含まれていると思われますが、それにしても、植物からの水の移動って、けっこうダイナミックなんだなと感じました。
さて、「水の移動がダイナミック。」と言えば、ヒトの腸管内の水も、結構ダイナミックに動いています。

ヒトはどれくらい飲み食いしている?
まず、ヒトの水分摂取量は、①水として1.2l程度 ②食事に含まれる水分として1.0l程度だとされています。さらに、代謝水(食べた栄養素が体内でエネルギーに変わる際、副産物として生じる水分)が0.3l程度で、合計2.5l程度の水を摂取しているとされています。一方、排出する水は、①尿1.5l ②皮膚や息などの蒸泄 0.9l ③便中の水分 0.1lとされています。この数字だけでも、結構ダイナミックですよね。

消化管内はもっとダイナミック
さて、話しを消化管内にうつします。目に見えないけど、消化管内の水はもっとダイナミック。ヒトは、
唾液 1.0-1.5l
胃液 15.-2.0l
膵液 1.0-1.5l
胆汁 0.5-1.0l
腸液 1.0-2.0l
合計すると7-8l/日の消化液が分泌がされています。これに、摂取水分量 2.0lを加えると、おおよそ10lの水が消化管内に入ってくるわけです。
一方、人は、この「大量の」水分を胃・小腸・大腸で吸収して、(前述の糞便中の水分量である)100mlに減量して、糞便として排泄しています。つまり、消化管は10lの水が入ってくるけど、その99%を吸収しているってことになります。どうです。ダイナミックな出納でしょ。

ちょっとでも増減すると
ところが、ちょっとしたことで、この水分出納は狂います。例えば、腸管蠕動運動が低下し、糞便の腸管内滞留時間が長くなると、それだけ水分が吸収されてしまい、糞便中の水分量が低下し、硬便となり、排泄が困難となります。たとえば、100mlの水分が80mlに低下しても、硬便になっちゃいます。そうです。わずか、0.2%の水分出納の狂いが、つらい便秘を引き起こすんです。一方、糞便中の水分量が50ml増えて、Total 150mlになると、もう「どっろどろの下痢」です。100ml増えて、Total200mlになろうものなら、しゃ~しゃ~の下痢です。
どうです。みなさんの腸管は、けっこうダイナミックかつ繊細な調節を行っているでしょ。

便秘の薬(下剤)は
下剤は、この微妙かつ絶妙な水分出納バランスを、20ml/日とか50lm/日変えることで、薬効を発揮しています。率にすると、0.2%~0.5%の水分量を調節してるんです。ねっ、微妙かつ繊細な薬ってわかってもらえるでしょ。
さて、この下剤に関して、今朝センセーショナルな通知がやってきました。たかはし先生が最も多用している(つまりもっとも調節性が良く、副作用が少ない)モビコールという薬剤が生産調整(実質的な生産中止)になるとの通知でした。おいおい! まじかよ。モビコールなしで、どないやって緩和医療せ~いうねん(>_<)

医療業界では
医療業界では、ここ数年、こういった生産調整(実質的な生産中止)が続いています。特に、単価が安い薬剤の生産調整(実質的な生産中止)が続いており、製薬会社が利益率の低い薬剤の生産に二の足を踏んでいることが話題になっています。原材料費は値上がりしているのに、売価(保険点数)は変わらない。これでは、まともな企業活動はできませんよね。相次ぐ薬剤の生産調整(実質的な生産中止)は、いまの医療業界の闇を映し出しているように思えてなりません。

たかはし先生はこう言いたい
少々高くなってもいいから、モビコールよ帰っておいで~。
聞いてる?EAファーマさん!!ってか、厚労省(薬価を変えようよ)!!!

たかはし

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