《指導医ブログ》病院長からのメッセージ(病院長Dr.金廣)

みなさまこんにちは! 病院長の金廣です。

本日は2021年度のクリスマスイブです。病院のいたるところクリスマスツリーやリースが飾られクリスマスシーズン最高潮になっていますね。

一方、COVID19第5波は小康状態のまま、新たな変異株オミクロンによる市中感染が大阪、京都で確認されました。このブログを読まれている頃には第6波に突入している可能性もありますね。我々医療関係者にとって今年は大変厳しい、そして大きな舵取りをせざるを得ない1年となりました。

私は本年4月に聖マリア病院の病院長に着任しましたが、当時COVID19は第4波に入ったところで患者数が徐々に増加していましたが、マリア病院のコロナ病床は2床のみで、この姫路市以北の医療を守っている中核病院としては責任を果たせていないのではないかということで増床を考え各部署にnegotiationしたところ非常に短期間で1病棟をコロナ病棟に転換し、ベッド数も15症に増床することが可能となりました。これはまさに当院が1950年に開設されて以来70年を超える長い歴史と良き伝統を受け継いできた病院であり、職員全体が常に「すべての人により安全で質の高い医療とケア」を提供したいという高い意識を持っていることの表れと感じました。これは他の病院にはない姫路聖マリア病院の特質であり、私たちは引き続き皆さん方と“Sustainable and Rising Mary’s”を旗印として新たな「マリアブランド」を作っていきたいと考えています。医学生、研修医のみなさまもぜひその一翼を担って頂けますことを願っております。

さて、私の自己紹介をしたいと思います。

1984年岡山大学医学部卒業後、中国・四国地方の関連病院(呉共済病院、坂出市立病院、中国中央病院、マツダ株式会社マツダ病院)での勤務を4年間した後岡山大学病院に戻り、1992年岡山大学医学部第二内科助手、2005年岡山大病院血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科講師、2011年より岡山大学大学院医歯薬学総合研究科血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科学の准教授を7年間務めた後、2017年11月より岡山大学医学部医学科臨床教授、独立行政法人労働者健康安全機構岡山労災病院副院長兼呼吸器アレルギーセンター長、そして2021年4月より当院病院長として着任しました。

長い間大学にいて、医局長や大学病院の総医局長を担当してきましたので、医学生や研修医の皆様とは常にコンタクトを取ってきましたが、その時によく「先生たちは自分が40歳から50歳になった時に医師としてどこでどんな仕事をしているか、していたいか考えたことがありますか?」と問いかけるとほとんどの人から「わかりません。考えたことがありません」という返事が返ってきます。中には「私はきっと教授になっています」とか「海外留学を経験して画期的な新薬を開発しています」「ガイドラインを作成しています」と少し具体的な、そして非常に頼もしいことを言ってくれる人もいました。おそらく卒前・卒後の時期はそんな先のことは考えても仕方がない、今目前のことで精一杯なのに、というのが本音だと思います。しかし皆さん方は他の職業と比べて途方もないくらい多くの選択肢を持っていて、それを自分の力で達成できるという素晴らしい職業に従事するわけです。そしてそのスタートラインが今です。

私がその時いつも言っていたのは「2〜3年後のことも大切だけど、医師としては常に10年後の自分、20年後の自分の姿を思い描きながら、それぞれの分野でその目標をgetできるように、また適宜up-regulationしながら頑張って下さい!」です。その中でもとくに強調していたのは、「長い長い医師人生の中で数年間留学してみて下さい。その数年間が医師として大きな分岐点になる可能性があり、また異文化を経験すること、世界の医学者と友達になることなどで一人の人間としても大きく成長することができますよ」。私も呼吸器・アレルギー疾患の診療及び研究のメッカであり、呼吸器分野で全米 #1 Hospitalである米国コロラド州、デンバーにあるNational Jewish Medical and Research Center (現 National Jewish Health)に留学しましたが、ラボには世界中から優秀な医師が集まっていました。今振り返っても40年近い医師人生の中でこの数年間は極めて充実した思い出深い貴重な日々であったと確信しています。

残念ながら日本ではコロナ禍以前より各病院・施設に留学する医師が減っていますが、中国や韓国からの留学生は逆に増え続けているのが現状です。

今回のブログの最後の一言です。『100% 留学をお勧めします!』