
医学生のみなさん、こんにちは。
放射線科のF(エフ)と申します。
2026年6月のブログを担当いたします。
先日ZOOM配信にて行われましたビギナ-のための画像セミナ-in springについて書かせていただきます。
この画像セミナ-は、岡山大学放射線医学教室が主催しており、毎年3回開催されています。主に救急画像診断についての講演で、救急外来を担当する初期研修医の先生に大変役立つ内容となっています。最近では岡山大学医学部の学生の皆さんも配信を聴講されているとのことです。
今回は、「ビギナ-のための救急頭部CT診断」と「救急外来で知っておくと役に立つCT所見」の2講演ありました。演者の先生は、岡山大学病院の宗友一晃先生と岡山医療センターの宇賀麻由先生で、すぐにでも役に立つ疾患について、詳しく講演していただきました。
宗友一晃先生の講演では、頭部CTを読影する際のウィンドウ(階調)設定(WWとWL)から始まり、くも膜下出血、急性硬膜下血腫、慢性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫(頭蓋骨骨折あり)、頭部外傷のCoup injuryおよびContrecoup injury、大脳鎌や小脳テントの硬膜下血腫、外傷による頭蓋底(中頭蓋窩など)の見落としやすい硬膜下血腫、頭部CTでの偽病変(加齢性の生理的石灰化や横静脈洞の高吸収など)と多数の症例を呈示していただきました。
宇賀麻由先生の講演では、救急外来での大事なこととして、見落とさない!正しい診断をする!ということから始まり、急性大動脈解離、孤立性上腸間膜動脈解離、腸管気腫症、NOMI、腸管虚血の画像所見について(これはかなり詳しく説明されていた)、CTでの腹水の見つけ方、PTP誤飲、腹膜垂炎など多数の症例を呈示していただきました。
救急診療では、画像が診断の決め手になる場合が多く、姫路聖マリア病院で初期研修をされる際には、是非この画像セミナ-を聞いていただいて、明日への診療に役立てていただければと思います。
今回のセミナ-を拝聴して、おそらく初期研修で役立つと思ったのでPTP誤飲についての内容について記載します。PTP(press-through-package)は、材質によってCTでの見え方が変わってきます。ポリ塩化ビニルとポリプロピレンとではCT値に違いがあるためです。
宇賀先生が提示された文献の画像を掲載します。

医学生のみなさん、医師国家試験に向けて頑張っておられるかと思います。
体調管理には、くれぐれもお気をつけください。
