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緩和ケア病棟からのブログ

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整形外科と産婦人科の手術技術進歩について

先週の土曜(10月10日)、京都では緩和医療学会関西地方会が開催されました。「先生行ったの?」と聞かれそうですが、行ってません。いやいや、さぼってたわけではなく、こっちに参加してたんです。

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第51回 姫路市医師会秋季大学

この会は、姫路市の基幹5病院(はりひめ・こくりつ・にっせき・まりあ・つかざき)が持ち回りで、医師会の先生方に、自院でどういった治療を行ているかご紹介する会合なんです。今年は、10年ぶりに当院で開催されたので、参加・発表してきました(前回5年前はCOVID-19さわぎ真っ最中でした)。
大病を患ってから、こういった会合には出ていなかったので、今回参加して、久しぶりに姫路市内の先生方と会って、ご挨拶できたのはよかったかな(^ο^)。あと、自分の病院(の他の診療科)が、どんな治療を行っているか知れたのでよかったかなって思っています。ということで、以下、今回勉強したことです。

人工股関節置換術は前方アプローチに
奈良医大の麻酔科医をやっていた頃は、なぜか整形外科手術に縁があったんです。奈良医大と言えば、玉井元教授を師とあおぐ、「名人」集団、手の外科グループが有名です。若かりし頃のたかはし先生は、この「名人」と呼ぶにふさわしい先生方の手術をみて、勉強させて頂く日々でした。特に、稲田先生の神経再生手術や、城崎先生の手関節外傷手術は秀逸でした。
さて、母校奈良医大の整形外科は、手の外科以外にも、「名人」、いや「宮大工の棟梁」が多く在籍されていました。その中でも、大根田先生という「股関節の名医 」がいらっしゃり、最短45分、平均60分で股関節置換をなさる名人芸を、毎週のように見せて頂いたことが、思い出に残っています。さて、この大根田先生の置換術は、大臀筋は分け入り、外旋筋群を切離して股関節の後方に進入します。この方法は、視野展開が良いのですが、術後脱臼が多いそうで、いまでは、あまり行われなくなったそうです。一方、いまでは、大腿筋膜張筋と中殿筋の間から股関節にアプローチする前方外側アプローチが主流なのだそうです。この方が、筋肉を温存でき、術後脱臼も少ないそうです。
当院でも、2018年より、徐々にこのアプローチ法を採用し、いまでは、よほど視野展開が難しい(変形が強い)症例以外は、すべて前方アプローチで手術を行っているそうです。当院も、新しい治療法・手術法に取り組んでるんだな~と感心しましたわ。

産婦人科手術はさらなる低侵襲化がなされている
これも麻酔科医時代のお話し。2000年代前半、週に1回、大阪府八尾市にある医真会八尾病院という病院で出張(アルバイト)麻酔をしていました。当時麻酔科部長だったS先生と二人で、多くの手術をこなす、結構ハードな勤務でした。
が、このS先生、17時きっかりに、「じゃ(^ο^)」といって帰っちゃうんですよね・・・。しかも、17時過ぎに、それまで外来をやっていた産婦人科軍団がOpe室にやってきて……。LAVT (腹腔鏡補助下膣式子宮全摘)を3例されるんですよね。よって、17時過ぎから、一人で3人麻酔するはめに・・・。けっこうハードでした~。しかも、術者の子安先生が腹腔鏡手術の名人! 臍に内視鏡ポート1つ、腹壁に鉗子ポート2つを素早くあけて、鏡視下に子宮を固定する靭帯を「バシバシバシバシ」と切るのが15分、固定がとれた子宮を経腟摘出して、膣壁を縫うのに15分。計30分の早業でしたわ (ポートは経腟操作と同時に他の先生が抜いている)。当時(2000年代前半)は、筋弛緩薬が、現在主流の短時間作用型かつ完全拮抗薬があるロクロニウムは存在せず、ベクロニウムしかありませんでした。その条件下で、腹腔鏡手術が可能な程度の筋弛緩状態を提供することと、30分で終わる手術の覚醒させることの両立は困難でした。しかし、やらなあかんもんは、やらなあかん。腕のいい外科医の手術に見合う、麻酔科医としての腕を持たなあかん。わずは2年ほどでしたが、麻酔科医として鍛えられた日々でした。
さて、この頃は、臍に内視鏡ポート1つ、腹壁に鉗子ポート2つあける必要があったんですが、いまでは全て経腟で操作できるそうです。当院でも、症例を重ねているようでした。さらに、2024年12月からは、卵巣・卵管手術も、すべて経腟操作で行っているそうです。腹を1mmも切らずに、腹腔臓器を取り出す。すごい時代になりましたわ。

これ以外にも、当院の各診療科が特色ある診療内容を紹介していました。ええ勉強させてもらいましたわ。

たかはし

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