
先月、高知市での学会に参加したついでに、久しぶりに桂浜まで足を延ばしてみた。目的は、「坂本龍馬記念館」の見学。1991年に開館し、2018年4月にリニューアルオープンされている。学生時代、司馬遼太郎の「龍馬がゆく」を読んで以来、坂本龍馬の人物に大変興味を持っていた。大河ドラマで、福山雅治が主演した「龍馬伝」以来、女性ファンも増えたと聞く。館内には、坂本龍馬の手紙など貴重な資料を多く展示されおり、龍馬の手紙には、新しい日本に対する思いや政策を真剣につづったものから、親しい友人や家族あてのユーモアあふれるものなど、内容はさまざまで、時間を忘れて読んでしまった。
また、龍馬は、数々の名言を残していて、その1つが「世に生を得るは事を成すにあり」。つまり、生まれたからには、いい仕事を成し遂げることに意義があるというもの。
その言葉のとおりに、日本で最初の会社といわれる貿易会社の「亀山社中」を設立し、それまで、あまり仲が良くなかった薩摩と長州との間に「薩長同盟」を結ばせることに尽力し、さらには大政奉還に東奔西走した。
大政奉還が成立後、わずか1カ月で京都の近江屋で暗殺されるという衝撃的な最期を遂げたが、「幕末の風雲児」と呼ばれる龍馬の功績が、近代日本の夜明けである明治維新に大きく影響したことはいうまでもない。
国を動かすような大きい仕事ではないが、我々も志を高く持ち、いい仕事をすることで、社会に貢献したいものです。ぜひ皆さんも高知市に行くことがあれば、この記念館を訪れてみてください。ぜひ夕食は、「ひろめ市場」で、こじゃんと、かつおのタタキ(藁焼き・塩味)・地酒を味わうのがお勧めです。

