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緩和ケア病棟からのブログ

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緩和ケアでも使えるかも

今回の麻酔科学会で気になった話題をひとつ

随分前から心拍変動解析という技術はありましたが、ようやく臨床(麻酔科領域)モニターとして、使える装置が開発されたようです。欧米では、そこそこ使われているみたいで、エビデンスも蓄積されつつあるようです。原理としては、心電図のR-R間隔(もしくはパルスオキシメーターの脈拍間隔)の変化をフーリエ解析し、副交感神経の活動量を反映する高周波成分(0.2~0.35Hz)のパワーと、交感神経の活動量を反映する中間周波数成分(0.05~0.2Hz)のパワーの比などから、副交感神経系の活動を判断、これをもとに「患者が痛みなどの痛みのないリラックスした状態か否か」を判定するのだそうです。ん~、なんだか難しそうでしょ。しかし、実際は簡単で、麻酔に使うモニターに接続すると、0点~100点の間の点数が表示されるそうです。100点が、超リラックス状態、0点がめちゃストレス状態だそう。麻酔科医は、このスコアが、50点以上になるように、麻酔薬を調節すればいいのだそう。原理は難しいけど、やることは簡単でしょ。さて、このモニター、緩和ケアにも使えると思いません?例えば、鎮静してて、「いまやっている鎮静って、適正な鎮静になってんねやろか?鎮静でなんも言わはらんようになってるけど、実は痛がってはるんちゃうやろか。」という時に使うと、「鎮静かかってるけど、痛がってはるで。鎮静薬(麻酔薬)は十分やけど、痛み止めがたらんで~」って判定してくれるわけですよ。ねっ、使えそうでしょ。また、認知症があり、なんだか不快そうだけど、痛がっているのか、どうなのか、よくわからないって場合にも、「あ~実は痛がってますよ。痛み止む使うとええよ。」と教えてくれたりするかもしれません。ん~、実に使ってみたいモニターです。一度、デモ機借りてみよかな。あ~でも高そうだ。買ってくんないだろうな……。

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