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緩和ケア病棟からのブログ

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えげつない抗がん作用の減弱

緩和医療学会には、学会が発行するニューズレターなるものがあって、(たしか)年4回発行されています。で、今日、「ニューズレター発行したから見てね。」ってmailが、学会からやってきました。
さて、このニューズレター、毎回けっこうおもしろい情報が書かれているんです。学会員のみなさん、知ってました?? 特にJournal club欄は、最新の論文の要約がUpされているので、必読です。で、今号のJournal clubに気になる論文が掲載されていました。

A Bessede, et al. Impact of acetaminophen on the efficacy of immunotherapy in cancer patients. Ann Oncol. 2022 Sep;33(9):909-915. PMID: 35654248

気になる方は、原著をあたって頂きたいのですが、Journal clubの要約を、さらに要約すると、アセトアミノフェンは、免疫チェックポイント阻害薬の作用を減弱する。なんと overall survive (OS)を8.69か月短縮する(ハザード比0.67 7.87か月 v.s. 16.56か月) !!! ん~、えげつない抗がん作用の減弱です。アセトアミノフェンは、腸管粘膜障害がないので、我々緩和医療科医も頻用するのですが、免疫チェックポイント阻害薬を使っている患者さんには、ほぼ禁忌って言ってもいいくらいの差(悪い効果)ですわ。抗がん治療を行う病院・医療機関で緩和医療科医をなさっている先生は、必読の論文ですね。

たかはし

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