今日2月17日、たかはし先生は、50回目の誕生日を迎えました。
この日を迎えられたことは、皆さまのおかげと思い、感謝しております。ありがとうございます。

さて、医者の世界では「医者はたいがい『木乃伊取りが木乃伊になる』ものだ。」な~んて言われます。つまり、自分が専門とする疾患に罹患するってことです。49歳だった1年間は、これを地でいく1年間でした。詳細については「知る人ぞ知る」でいいと思っているので、ここでは述べませんが、否応なく人生の終焉を意識させられました。さすがに最初は落ち込みましたが、その後の日々は意外と暗いものではなく、見える世界がガラっと変わり、それはそれで「面白い」と思えました。最初に浮かんだのが、敬愛する山際寿一先生(京都大学元学長)の、「人間が言語を使わざるを得なくなったのは、群(社会)が100頭(人)を超えたからだ。」という教えです。彼は、ゴリラを観察していて、群(社会)の構成メンバーが100頭以内なら、言葉は使わずともしぐさ・目線などでcommunicationをとれることを見出しました。ひるがえって、人間は地上に増えすぎ、群(社会)が100頭(人)を超えてしまったので、言語などという「面倒なもの」を使わざるをえなくなったというのです。であるなら、たかはし先生は「生物にとって、ストレスが少ないのは、自分の周りの社会(いうなれば群)を、本来言語を使う必要がない100人にまで絞ればいいんだ。」と思ったわけです。また、「できるだけ言語を使わない生活をしよう。」とも思ったわけです。やってみると、これが快適で(^ο^) こんなにも楽に生きれるものかと思う次第です。ということで、50歳の1年間は、『言葉』を用いた発信は「ほぼゼロ」となりますが、おゆるしください。51回目の誕生日があることを願いつつ……。
たかはし