《研修医ブログ》研修が始まって半年になろうとしています

はじめまして、研修医1年目の上田です。
先月は産婦人科の研修でした。

産婦人科では、手術やお産の助手をさせていただいたり、外来の見学をさせていただいたりする中でたくさん学ばせていただきました。当院の研修は実践力に主を置いており、様々な手技を経験させていただくことができるのでモチベーションを維持しやすい研修になっていると思います。

さて、研修生活ももう1/4の半年が過ぎようとしています。

初めはどんな人と研修するんだろう、友達ができるだろうかと不安に思っていましたが、研修生活半年にもなると自然と仲良くなることができました。下手だったゴルフをみんなに教えてもらったり、一緒にごはんにいったり、プライベートでも充実した生活を送っています。

このブログを見てくださっている皆さんとも一緒に働き、仲良くなっていきたいと思っています。是非興味がありましたら一度見学にいらしてください!お待ちしています!!

《指導医ブログ》「高知県」ブーム?

先日、本屋さんの旅行情報誌コーナーに立ち寄ってみた。そこには、「高知」関連の数種類の雑誌が最前列に展示されていた(今までこれほど高知が取り上げられることはなかった)。これも今NHKの連続テレビ小説「らんまん」(もうすぐ最終回)の舞台として取り上げられている影響であるらしい。

私自身、大学の研修医(兼大学院生)であった時代、年に数回1カ月単位で、高知の足摺病院に勤務を命ぜられた経験があり、懐かしくパラパラと立ち読みしてしまった(5年間の大学院生時代に、のべ7カ月足摺で過ごしました)。その間、足摺岬、竜串、沖ノ島、四万十川などの観光や地元漁港で水揚げされたトビウオ(地元ではハネという)やカツオを満喫させていただきました。海の透明度も格別で、ダイビングがお勧めです(シュノーケリングだけでもテーブルサンゴや熱帯魚が見られます)。また地元の漁師の方々と懇意になって、12 月にクエ(1㎏1万円の相場で10kgのクエでした)を食したのが、いい思い出となっています。やはり「高知」は魚と酒が最高じゃき!(土佐弁)

少し遠いですが、ぜひ高知(西部)観光をしてみてください。ジョン万次郎も待ってます?(銅像が立ってます、記念館もあります)。

《指導医ブログ》医師の自己研鑽の考え方(呼吸器内科副部長Dr.中島 ②)

皆さんこんにちは。呼吸器内科/アレルギー疾患総合診療部門の中島です。
次に、医師の自己研鑽の考え方について私見ありでお伝えしようと思います。

自己研鑽というのは、医師が自らの知識の習得や技能向上を図るために行う学習や研究のことを指します。この中で労働時間内と認められるものは、参加する事が義務づけられている研修/教育訓練の受講や業務に必要な学習を指します。①一般診療における新たな知識、技能取得のための学習②博士の学位や専門医取得の症例研究や論文作成、学会発表や資料作成➂手術や診療の見学などは、診療業務外と判断されてしまいます。

ここで大事な事がこの3点の時間外労働に関して、「業務上必須でない行為の場合、上司に奨励されているとはいえ、明示、黙示による指示がない場合」との但し書きがあります。違和感を覚えませんか?例えば専門医を取得する際の知識や技能は必ず業務に生きますし、上司に奨励されて部下は自由決定意思があるとはいえ現実には全てを断れません。線引きがあまりに曖昧です。

時間外労働を行う条件として、医師自ら上司に申し出を行い、上司が①本来業務及び本来業務に不可欠な準備/後処理のいずれにも該当しない事②研鑽を行わない事について制裁などの不利益はない事➂上司として指示しておらず、研鑽を開始する時点において本来業務及び業務に不可欠な準備/圧処理は終了しており、本人はそれらの業務から離れている事の3点を確認する必要があるとありますが、部下の申請をこの3点を重視しまともに取り合ってくれる上司(管理職)が果たしでどこまでいるでしょうか?

医師として専門医の取得や学会発表というのは今後の医師人生において若手の時は必須の事項となっています。その業務が全て病院側はサービス残業として、しかしながらその行為は推奨し、実績を求める。完全に違和感を覚えます。

これを解消するには、①診療時間内に業務を終わらせるだけの量の自己調整とスキルをもつ②上司に推奨される事項でも自分には不要な学会活動、業務などの参加の拒否だと思います。前回の働き方改革と同様に、自分の身は自分で守らないといけません。病院側や上司から何を言われても、自分の無理のない範囲内で就労する事が大切です。

病院という場所は医師を育てる所ではなく、あくまで患者を診療する所です。その上で「医師を育てよう」とされている病院はむしろ自己研鑽を推奨していると思います。それぞれの病院での自己研鑽の推奨の仕方にもぜひ注目されてみてはいかがでしょうか。

《指導医ブログ》医師の働き方改革についての考え方(呼吸器内科副部長Dr.中島 ①)

 

皆さんこんにちは。呼吸器内科/アレルギー疾患総合診療部門の中島です。
本日は、最近世間を賑わせていた医師の時間外労働について私見を交えお話をしたいと思います。今後皆さんが仕事をしていく上で非常に重要な事項です。

2024年4月より「医師の働き方改革」により医師にも時間外労働の上限規制が適応されます(むしろ今までされていなかったのが異常ですが)。そうなった背景には①長時間労働の常態化②休日確保が困難といったものがありました。今回はその内容については各病院より指針が出されていると思いますので割愛したいと思いますが、それが医師にとってメリットとして働くのかという事にスポットを当てたいと思います。

まずそもそも超過勤務の実態がある事が異常と思われると思いますが、現実は殆どの病院で超過勤務をしないといけない程の仕事量が存在します。科によっては緊急手術による呼び出しや重症患者の場合はそちらにリソースを割く時間が増えます。予定の仕事量しかなければ自分で調整を行えるが、救急指定病院や日当直にオンコール体制をとっている病院は難しいと思います。またその病院の中で自分しか行えない業務やマンパワーの問題でそうならざるを得ない状況もあります。つまり自分で調整をするには限界があります。超過勤務を制限することは、診療の制限や医療サービスの質が落ちてしまう側面も持ち合わせていると考えます。言い換えると、病院の収益と医師の心身の健康問題になるかと思います。

ここで大事な事は、働き方改革=仕事量の減少とならない事です。時間だけの制限でどのように仕事量を減らすかが課題となります。私はここでタスクシフティングが大事だと思います。医師しかできない事は医師が行い、他職種がカバーできることはお願いをする、夜間休日の不要不急の連絡など医療従事者の意識の変革を求める、また一般の方にも時間外の医師との面会の制限など病院側が「医師を守る」という姿勢を率先的に示すという事が医師にさらなる業務の効率化につながり、健康的に就労することが可能になると考えます。

現在当院もそうですがまだまだ病院としてこのようなタスクシフティングが進んでいる病院は少ないと思います。病院側は建前上の時間外労働時間の削減を進めているだけのところが多いように散見されます。自分の身は自分でしか守れません。今後病院選択をする際には、ぜひこの「病院が医師を守る体制=医師を大切にしてくれる病院」の項目に注意をして病院選びを行うという事も非常に大事だと思います。

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