皆様初めまして、臨床研修センター事務局の村上です。
今まで様々なことにチャレンジしてきましたが、唯一長続きしているのが、釣りです。
餌ではなくルアー(魚の形状をした疑似餌)フィッシングですので、潮の流れや、地形を読み取りながら、ルアーを投げ続けます。また、釣りやすい時間や潜んでいる水深なども重要になってきます。そして最も重要なのが、ルアーをいかにして生きている魚のように見せられるかです。これは、ロッド(竿)やリール(糸を巻いてくる道具)を上手く使って、竿先を少し揺らしたり、リールの巻き速度を変えたり、巻くのを止めたりと、微妙な調整が必要です。
それでも自然が相手ですので、魚の反応が全くなく、帰ることが多々あります。運よく魚がフック(針)にかかっても、魚は必死に抵抗して暴れるので、逃してしまうこともしばしばです。
そういった苦労がある中で、釣れた時はもう感動ものです。基本キャッチアンドリリースですので、魚に傷がついていない限り、「ありがとう」と言って海に返しています。釣りはスリリングな魚との戦いだけではなく、自然との共存を肌で実感できます。例えば、昇ってくる太陽に魅了され、今日も1日健康で過ごせますようにと、祈りの念が込み上げてきます。逆に沈みゆく太陽を見たときは、1日を振り返り、自分を見つめ直すことが出来ます。そして何よりも自分は、人知の及ばない大自然の中で生かされているということが実感でき、日々の悩みが嘘のように萎んでいくのが分かります。実は釣りが目的ではなく、そういった広大な自然を求めて海に足を運んでいるのかもしれません。
皆様も、コロナで行動制限があったり、勉学に励む毎日とは思いますが、自然と触れ合う時間を設けてはいかがでしょうか。もしかしたら、大きく人生観が変わるかもしれませんよ。私の目標は、陸から釣り上げた過去最高の大きさ73cm以上の魚を釣ることです。