2020年元旦は、京都のカジュアルなホテルで過ごし、今年はいよいよオリンピックイヤーだとワクワクしていたのも束の間、あっという間にコロナ禍にのみ込まれてしまいました。耳鼻咽喉科はのどの疾患を扱う科であるためコロナ感染者が受診する可能性が高い診療科のひとつです。そのため、通常でも標準PPEで診察を行っていますが、特に咽頭痛や発熱の患者さんは、まずPCR検査を行って陰性結果が出た後に通常診療を行うようにしています。また、現在はコロナ検査が迅速に行えるようになり、院内感染を防ぐためにも入院患者さんには全例コロナ検査を行っています。
コロナ禍で、私はほぼ自宅と病院を自家用車で往復するのみの生活となっています。学会なども全然出席していません。しかし、多くの学会がハイブリッド開催となったため自宅で好きな時間にWebで単位を取得できてラッキーな点もありました。
近隣の耳鼻咽喉科の先生方とも1年以上顔を会わせていません。私は元々夜の街へ繰り出すタイプではなかったので2020年正月以降は飲酒をしていませんがストレスをほとんど感じていません。コロナ禍で良かった点(?)は、清潔に対する意識が向上したことで、頻回に手を洗い、アルコールスプレーは常に携帯し、毎日帰宅後はすぐに浴室へ向かうようになりました。以前は洗髪を毎日はしていなかったのですが、おかげさまでフケの量は激減しました。でも髪の毛の本数も少なくなったように感じます。また、趣味のテニスも控えていますが、その代わりに1~2回/週のペースで近くにある山の周囲をウォーキング(5~6km程度をできるだけ速歩)で1周し、途中の公園では軽い筋トレやストレッチをしています。ウォーキング中はこれまであまり気に留めていなかった道端の草花や木々の四季折々の変化、小高い丘からの夕やけや夜空の星々などを楽しんでいます。
コロナ禍が落ち着くのはいつごろでしょうか? ワクチンだけでは不十分で治療薬が完成する数年先でしょうか? ニューノーマルの時代についていけるようにまだまだ心身ともに健康でいたいものです。臨床研修をされる方々もこれまでの研修スタイルではないと思いますが、ピンチはチャンスと捉えて焦らずコツコツと精進してください。アーメン! ではまた。