《指導医ブログ》産婦人科研修について(産婦人科Dr.谷川)

産婦人科の谷川です。今年も残すところあとわずかとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は10月から第3子の育休明けで復帰したのですが、我が家はちび子(生後9か月)が鼻水ズルズル、慢性的に風邪をひいており、ご機嫌ナナメな日々を送っています。

私が初期研修をしていた時代、産婦人科は必修科で全員が回っていました。いつの頃からか選択となっていましたが、来年度よりまた必修となるそうですね。当院の産婦人科研修がどのようなものなのか、興味ある方もいらっしゃると思うのでご紹介したいと思います。

産婦人科研修中、研修医の先生は部長である片山先生と一緒に行動します。朝は婦人科回診→産科回診、その後は外来です。外来では赤ちゃんのエコーをしたり、婦人科の方の診察も一緒にします。赤ちゃんのエコーは最初出すべき画像が出せなくて苦労するのですが、研修が終わる頃にはスムーズにできるようになる人がほとんどです。当院にも4Dエコーが導入されており、赤ちゃんのかわいい顔が描出できた時には感動ものです♪

午後は毎日手術が組まれていて、研修医の先生は必ず手術に入るようになっています。帝王切開もありますし、婦人科では腟から行う手術や開腹手術だけではなく、最近では腹腔鏡手術が特に増えてきています。いずれの手術も積極的に手を動かしてもらって、縫合等の手術基本手技を学んでもらっています。また研修医の先生の力量に応じて、実際に執刀をしてもらうこともあります。年間500件程度手術をしているので、1か月研修するだけでもいろんな手術を経験することができますよ。

そして産婦人科といえばやっぱり出産ですよね!日中の分娩はもちろんのこと、夜間の分娩にも積極的に参加してもらっています。夜間のcallは希望を聞きながらしているので、平日毎日on callの研修医さんもいれば、そうでない人もいます。内診したり、分娩の経過を一緒に観察したり、分娩後の処置をしてもらうこともあります。出身大学によっては分娩数が少ないところもあり、あまり分娩に立ち会った経験がない研修医の先生もいると思いますが、痛みに耐えて出産するお母さんとうまれてくる赤ちゃん、それが普通分娩でも帝王切開でも、その場面に立ち会えることはとても素敵な経験になると思います。

産婦人科はいつ分娩があるかわからないのでどたばたと忙しい時もありますが、その分感動する場面がたくさんある素晴らしい科だと私は思っています。手技の経験もたくさんできるし、来年以降当院で研修をする先生方、産婦人科の研修を楽しみにしていてくださいね~♪