《指導医ブログ》時間は自分で作りだすもの(副院長・乳腺外科部長Dr.丸山)

自己紹介
還暦を過ぎた、心はいつも「研修医」の外科医。学生時代は、硬式庭球部に所属。
西医体、全医体や本学の王座決定戦に出場経験あり。現在は、週1回のナイターテニス、月1回のゴルフを堪能している。趣味は、ビール&ワイン

1日24時間は、全ての人に平等に与えられているものであり、その時間をいかに費やし、効率を上げるかが、それぞれの人に違っているのが現状です。
その中で、いつも「時間がない。時間がない」といっている人がいます。もちろんその人だけが1日12時間というわけではありません。
 
中国には「淮南子」という思想書があります。前漢・武帝の時代(紀元前2世紀頃)に王の劉安が、学者を集めて編纂させた書物です。
その中に、「学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖(いえ)ども亦学びに能わず」という言葉があります。意味は「勉強する時間がないという人は、時間があっても勉強しない」といったところです。
 
仕事も同様です。
 もちろん、「時間がない」と言っている人は「仕事をする時間がない」と言っているわけではないでしょうが、時間があっても、やっぱり「時間がない」というでしょう。
私が研修医の時の指導医は、アメリカ臨床留学から帰ってこられたばかりの先生(現在某国立大学外科学の有名な教授)でした。

その先生の教えは、

①外国と同じように、5時までに仕事(病棟業務)を終わらせる。それ以降は、自分の好きなことをする(その先生とは、5時以降テニスをし、よく食事+酒を飲みました)。
時には、病棟業務の後、動物実験をするために、研究棟にこもる(当時は、臨床と研究を同時にしていた時代でした)

②手術記事はその日のうちに完成させる。(患者が術後麻酔から覚醒するまでの時間に、ベッドサイドで手術記事をある程度完成させる)

③学会発表をし、論文を書く、でした。

その時に教えられたのは、よく仕事をする人ほど、遊びもするし、研究や学会活動をする、そのために「時間は自分で作るものだ」と。
反対に時間に余裕のある人ほど、仕事をしないと。

いかがでしょうか。