《指導医ブログ》研修期間の2年間で何を得たかを振り返って②(呼吸器内科 Dr.中島)

 

前回のブログはこちら《指導医ブログ》研修期間の2年間で何を得たかを振り返って① 

つづき

②コメディカルのこと

今後、医療業界で仕事をするにあたって医師1人では必ず仕事はできません。薬剤師や看護師、リハビリテーションの方など多職種の方たちと仕事をすることになります。医師は主に「医学」を学びますが、それぞれの職種があるように看護師なら「看護学」、薬剤師なら「薬学」が専門です。それぞれがそれぞれのプロフェッショナルな仕事を行い、1人の患者に接します。

まだ「病院」という世界を広い視野で見ることは難しいですが、学生の時に学んだ以外の世界がそこにはあります。当然専門が違うので一つの事で考え方や、取り組みは違います。是非、研修医の間に様々なコメディカルの方とコミュニケーションをとってみてください。私の経験では、実際検査室に行きグラム染色をさせてもらったり、肺機能検査などをしました。実際に呼吸器リハビリテーションなどを見せてもらい、新しい視野が非常に広がりました。またしょっちゅう飲みにも行って、くだらない事もたくさんしました(笑)。

その経験は今でも生きていて、常日頃から様々なコメディカルとコミュニケーションをとり、それがチーム医療につながるよう意識をしています。自分が優秀な医師になる事も重要ですが、一番は患者にとって信頼される医師になる事だと思っています。その患者にとってのチーム医療の中での自分の役割を考えるいい機会が研修医時代には大事かと思いました。

以上が私が研修医時代に感じたことです。

参考になるかわかりませんが、仕事をするにあたってこんなに人間関係が重要だなんて学生の時には思いもしませんでした。是非、充実した研修期間にしてください!