《研修医ブログ》地域医療研修

こんにちは
研修医2年目の松浦です。

今回は初期研修プログラムにある地域医療研修についてマリア病院の実際の研修を紹介したいと思います。

初期研修医のプログラムの中には地域医療というコマがあって地域医療を理解するために地域のクリニックや許可病床数が200床未満の病院などで一定の期間研修を行います。私は2020年1月の1か月間、3つの地域の医療機関で研修しました。

1月初旬は富井外科・脳神経外科医院で1週間の研修でした。概ね外来を見学して救急外来があれば一緒に処置をするといった研修でした。この間に富井院長から開業の話、地域に根差してクリニックを維持する話、設備投資、近隣のクリニック・病院との連携などの話をお聞きし非常に勉強になりました。

1月中旬は訪問診療を行っている姫路医療生活協同組合共立病院で2週間の研修を行いました。

共立病院では週5日の内3日訪問診療に出ます。医師1人看護師1人のペアで訪問診療を行い一度に10数軒回ります。訪問する患者さんは様々で、高齢の老々介護の世帯もあれば、若年発症の疾患で寝たきりの患者さんの世帯などもありました。なかには失明されている一人暮らしの方もいらっしゃり驚きました。

訪問診療をする医師の姿勢はとても勉強になりました。患者さんやそのご家族にとっても定期的に医師や看護師が自宅に来てくれるということは安心だと思います。

1月最後の週は姫路市の北西部に位置する綱島会厚生病院にお世話になりました。同病院には敷地内に老健、特養、介護医療院、訪問看護、居宅、サ高住にデイサービスまでありました。

研修プログラムでは同施設の老健施設、デイ、訪問看護、介護医療院の見学があり、内科外来では患者さんの診察を行いました。訪問看護は訪問診療とは異なり、1世帯に時間をかけて入浴や褥瘡の処置など丁寧に行っていました。また患者さんの話も丁寧にきいている姿も印象的でした。

訪問看護、ヘルパー、居宅のスタッフが仲良く、風通しが良さそうで良い職場だなと思いました。

政府は高齢化の進行に伴い在宅医療を推進しています。共立病院や厚生病院で行われている訪問診療、訪問看護事業は今後ますます地域の医療ニーズが増していくと考えられます。

今回の研修で得た経験を糧に訪問診療も視野に入れて頑張ろうと思います!