いい感じの当直明け

今朝(9月27日)は、すがすがしい朝ですね。

病棟内自室の窓を開けたら、気持ち良い秋風が吹き抜けていきました。朝ご飯も美味しく頂いたし、

いい感じの当直明けの朝です。

「いい感じだ~。」と浮かれつつMail をCheckしていると、M3という医師向けサイトのニュースで、「奈良医大マッチングいまいち」というニュースが飛び込んできました。
「マッチング」ってなんじゃらほい・・という方もおられると思うので、簡単に解説しますね。医学生は6年間の学部教育を修了した後、2年間の初期臨床研修を受けます。この初期臨床研修施設(臨床研修指定病院といいます)は、医学生(来春の初期研修医1年目生)が自由に選べます。しかし、初期研修医は、必ず望む研修先で研修できるわけではありません。というのも、おのおのの研修指定病院は、各地方の厚生局や都道府県から、受け入れられる研修医数の上限を決められています。ですので、ある研修指定医療機関に上限数を上回る希望者が殺到すれば、あぶれてしまう研修医がでてきてしまうわけです。そこで、医学生は、行きたい研修先に順位をつけて、医師研修マッチング協議会というところに登録します。『第一希望は○○病院。でもだめだったら第二希望は△△病院。それもダメだったら第三希望は××病院。」って感じです。さて、この研修先選びですが、一発勝負というわけではありません。医師研修マッチング協議会は、9月末に『中間発表』と称して、医学生の志望動向を発表します。医学生は、この『中間発表』の結果をみて、「僕が第一志望にしている○○病院は競争率3倍か~。僕の成績じゃ~・・・無理かな。じゃ~無難に、△△病院を第一志望にしとこ。」という感じで、志望先を変更することができます。一方、研修指定医療機関にとっても、第一志望が定員に達しているかなど、来春の採用予測を立てることができるわけです。
で、先日発表された『中間発表』で、我が母校奈良県立医科大学附属病院は、定員63名に対して、第一志望の医学生が26人・・・・(・_・、)。もう危機的状況です。大丈夫か、母校!!
さて、実は、こんな事態は今回が初めてではありません。現在の臨床研修制度が始まった初年度も、マッチング率が50%を切って大問題になったんです。その時は、若手教員(講師・助教クラス)の有志が集まって、教育制度改革や広報活動を重点的に行って立て直したんですが、今回はどうだろう。9年も前に職を辞したとはいえ、母校は母校。ちょと心配です。
ちなみに、当時(臨床研修制度初年度)、麻酔科学教室の最若手教員(助教)だったたかはし先生は、志もないのに、(教授命令で)この有志に入らされて活動させられました。ただ、与えられた仕事は確実にやるのが僕の信条。この時は、臨床研修センター(研修医のたまり場)の整備・月割研修を週割にして休みを取りやすくした・研修する診療科の選択を大幅に自由化した・・・など、結構いい仕事をしたと記憶しています。いまじゃ、考えられないけどね(^ο^)。
たかはし

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