とにかくBS4

昨日は、業務終了後、院内講演会で便秘に勉強してきました。

講師は、横浜市立大学 肝胆膵消化器学講座 教授 中島淳先生。以前、大阪でもご講演を拝聴しましたが、ほんと面白いお話しをされる先生です。今回も大変勉強させていただきました。以下先生のお話しを備忘録的に……。

全迷走神経遮断するとDLBになりにくい
レビー小体型認知症やパーキンソン病などレビー小体病といわれる病気は、便秘になった結腸からの迷走神経刺激により誘発されるといわれています。その傍証として、外科的に全迷走神経遮断術を施すと、レビー小体病の発症率が半分になるそうです。便秘って、意外と怖い疾患なんですね。

肛門とは
自分の「お尻の穴」を思い出してください。そこを通るものが、ガスなのか液体(下痢便)なのか、固体(普通便)なのか、おおよそわかりますよね。でないと、『周りにわからないよう・・・静かにおならを・・・。』と思って、肛門括約筋を開放した瞬間・・・下痢便排泄(・_・、)なんてことになってしまいます。というころで、『肛門とはそこを通るものが、ガスなのか液体(下痢便)なのか、固体(普通便)なのか瞬時にわかるくらい敏感な組織である。』とお教え頂きました。納得です。

下痢で何回もトイレにかけこむのは
なにも、次から次へと、結腸(下行結腸より口側)から糞便が供給されているにあらず。下痢便は、排泄時に半分くらいはS状結腸に逆流しているんだそうです。だから、何度もトイレに行くはめになるとのこと。

便秘のひとは
話しが長いそうです。これ中島先生の実感だそうです。たしかにそうかも・・・(^-^)

とにかくBS4
便秘の治療は排便回数や、排便困難感を聴取することが大切と言われます。たしかにそうですが、中島先生曰く「Britol scale 4にすれば、排便困難感を感じる人は、まずいない。だから、とにかくBS4を目指してコントロールすればOK。」とのことでした。なるほど、妙に納得です。

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