広畑病院で胃がんに関する講演会

今日は、自施設で開催される講演会には参加せず、

広畑病院で開催された講演会に参加させて頂きました。

ちょっと早めに到着したしたので、

となりのメガドンキに寄り道(^▽^)

オープン当初は混み混みだったのですが、

今日は空いてました。

さて、講演会の内容ですが、

神戸大学の豊田昌徳先生による

胃がんのご講演でした。

大変示唆に富むお話しを拝聴することができました。

以下忘備録的に‥‥

1) 若年層の胃がんは減っている。
ヘリコバクターピロリの保有率の低下により、若年層の胃がん患者は減っているそうです。一方、高齢者の胃がんは増えてるそうです。確かに、言われてみれば、緩和ケア病棟に入院される患者さんも、同様の傾向を感じます。

2) 何もしなくても・・・
抗がん剤の臨床研究から導きだされたことなのですが、がんというものは、何もしなくても3%程度は、自然に縮小するものだそうです。つまり、いかがわしい非標準治療を提唱する人たちが、「これでがんがちいさくなった。」とか「これでがんが消えた。」と吹聴しているのは、たまたま起こったこの現象を、さも、そのいかがわしい「もの」の好影響であるがごとく吹聴しているに過ぎないんです。とんでも治療って、科学的に「とんでも」であることがわかってるんですね・・・。

3) 抗がん剤で「がんが小さくなった」は意味が無い
よく「がんが小さくなった。」と喜ぶ患者さんがおられますが、医学統計的には「がんが一時的にせよ小さくなる」ことと「全生存期間が最大化される」ことは、相関しないそうです。抗がん剤でがんが小さくなることに意味があるのは、Down staging後に手術に持っていく症例だけだそうです。

4)サイラムザ治療時のパクリタキセルは・・・
胃がん二次治療に使用されるサイラムザ投与時、好中球が減少した場合、パクリタキセルは遠慮なく減量すると良いようです。このレジメンは、サイラムザをしっかり投与することに意味があり、パクリタキセルを減量しても治療強度に変わりはないようです。

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